WEBデザインとは、少し離れたことのようで、実は今後繋がっていくと思われること。
WEB3について、そろそろ知っておく必要がある。
そんなことを考えていたら、NFT、DAO、メタバースなど続々で新たな関連ワードが登場。
「ここで少し整理してみよう。」
がこの記事の目的です。
以前に、この話についてご意見をいただきました。
WEB3の解釈は、まだ定まらない部分も多く、他の考えと比較することが必要かもしれないとのことでした。
現段階での私の解釈になりますので、咀嚼して理解しながら、様々な情報収集をお願いします。
目次
WEBの歴史
WEB3の前に、WEB1、WEB2について知っておこう。
WEB1
データ:テキスト
デバイス:PC
コンテンツ:ホームページ
代表企業:Microsoft, Apple
情報は一方的であり、一部の人、企業から発信され、多くの人は受け取るのみでした。
データはテキストが中心で、画像、動画といったコンテンツは、通信速度が現在よりも大きく遅いため、表示するのが困難でした。デバイスはPCのみ。
WEB2
情報:相互通信・全ての人が受発信できる
データ:テキスト・画像・動画
デバイス:PC < スマホ
コンテンツ:SNS
代表企業:GAFAM
情報は、誰もが送受信できる時代となる。しかし、その情報は、GAFAMという巨大企業が中央集権的に握っている状態となった。
デバイスは、スマホが主流となりました。
誰もが、SNSで情報を発信できる状態になりました。
WEB 3
情報:中央集権的な管理から抜けることも選択できる
データ:VR
デバイス:VRゴーグル, VRグラス
コンテンツ:メタバース
代表企業:??????
WEB2の時代に、君臨する巨大企業のプラットフォームの中でWEBを使うことから、抜け出したい人は、それを選択できる時代となる。
それは、WEB2の巨大企業のサービスが終わるという意味ではなく、それを選ばない選択肢が増えるということです。
そして、WEB2の急速な発展に必要となったスマホというデバイスの性能向上が、WEB3の拡大においても必要です。
つまり、VRゴーグルがメガネを掛け外しするくらいまで簡易的なものになるか、コンタクトレンズくらい装着感のないものになれば、WEB3は、大衆化され、現在のSNSのように誰もが、メタバースでのアカウント、アバターを持つことになるでしょう。
DAO
最近、WEB3の関連用語として取り上げられているのがDAOです。
DAO
「Decentralized Autonomous Organization」
分散型自律組織
誰でも参加できる
中央管理者が存在しない
メンバー全員が平等に発言権を持つ
組織ごとに使用されるガバナンストークンという通貨が存在する
組織
株式会社のように、代表がいてその下に社員がいるという縦型の組織ではありません。
プロジェクト単位で賛同するメンバーが集まり、
そこへ出資する人もいれば、実際にプロジェクト達成のために実務を行う人もいます。
メンバーは、その組織でのみ有効なガバナンストークンを取得します。
ガバナンストークン
独自のトークン
株式的な役割
保有するトークン数 × 貢献度 = 影響力
資金調達にも用いる
DAOが発行する通貨のようなものです。
ガバナンストークンを持つ人は、投票権を持ち、その投票によって、意思決定やルール変更が行われます。
ガバナンストークンは、株式会社における、株式に似ていますが、大きく違う点は、プロジェクトへの貢献度によって、
メンバーの投票権の影響力が変わるという点です。
資金を多く持つものが、大量にトークンを得て、意思決定権を独占するような状態を避けるために、このような仕組みになっています。
ガバナンストークンによる資金調達も行われています。そのプロジェクトが有望である認められれば、企業へトークンを発行することで、資金を得ることができます。
この時点で、トークンの価値はまだ低いかもしれませんが、プロジェクトが進行していくと、その価値は上がっていきます。
この部分は、株式の役割そのものとも言えます。
コンセプト
DAOには、民主主義で運営し、誰もが公平に取引を行える場であるべきだという理念があります。
誰か1人に、権力が集中したり、誰か1人が儲かるなどといった組織ではありません。その実現には、様々な技術が必要でした。
DAOを成立させるための主な技術は、ブロックチェーン、NFT、スマートコントラクトです。
ブロックチェーン
自律分散型
耐改ざん性
追跡可能
この仕組みを使った代表的なサービス、コンテンツが、暗号通貨でしょう。
そのことから、ブロックチェーン=暗号通貨という認識が広がっていますが、そうではありません。
ブロックチェーンとは、仕組みです。「分散型台帳」と訳される通り、情報を分散して管理しています。
WEB2のように、一部の企業に情報が集まる状態ではありません。誰もが、アクセスでき、全員で監視をしている状態です。
そして、何らかの改ざんがあった場合、それを容易に見つけることができます。
また、WEB2のコンテンツとの違いは、
例えば、Googleが無くなれば、YouTubeは停止し、そのサーバーにあるユーザーの動画へのアクセスは不能となります。
これが、中央集権的な管理ですが、ブロックチェーンは、分散管理ですから、誰かがいなくなったなどの理由で停止しません。
NFT
ブロックチェーンの技術を使って登場したのが、NFTです。
追跡可能であり、デジタルデータが売買された記録を誰もが、閲覧でき、
改ざんされないことから、唯一性を持たせることができるようになりました。
スマートコントラクト
賢く(smart)契約する(contract)
契約・取引について
「特定の条件が満たされた場合に、決められた処理が自動的に実行される」といった、契約履行管理の自動化のこと。
簡単いえば、アナログの世界に置いて、あらゆる契約において、発生する書類のやり取りや、処理をブロックチェーンの技術も用いて簡易的にしたものです。
スマートコントラクトは、ブロックチェーンを使った仕組みですから、取引が、ブロックチェーンに保存されると、本人も第三者も変更できなくなります。
ブロックに保存された取引の情報が、それ以前のブロックの情報に紐付けられ、共通のパスワードのようなものを作りブロックが生成されます。
つまり、全てのブロックに入った情報が紐づいるのです。
1-2-3-4-5-6-7-8-9-10
と、ブロックがつながっている状態で、そのつながりには、パスワードがあり、相互に影響しています。
5のブロックの情報を変更すると、その後の6〜10のパスワードに影響が出てくる仕組みです。実際に、6〜10のデータを変更した5のデータに応じて全て変更すれば、改ざんは可能ですが、その処理には、膨大な時間を要し、実際には不可能とされています。
このようなことから、スマートコントラクトという契約、取引を簡単に処理することが可能となったのです。
この技術が、DAOには必要です。
メタバース
WEB3の時代には、SNSからメタバースへとステージが移行します。
ブロックチェーンをベースとした、DAO、NFT、暗号通貨などの存在は、
メタバースでの”生活”を可能にします。
それは、現段階では想像がつきませんし、どういうことなのかを明確にイメージできません。
それは、ガラケーの時代に、スマホの機能を明確に説明することと同様です。
電話で決済ができる?
電話で映画を観る?
電話で本を読む?
電話で買い物する?
SNS?なんでそれする必要があるん??
は?意味わからん、そんなん使うか??
そうなるでしょう。
しかし、現在、スマホを使って様々なサービスを利用しています。スマホがなくなったら相当不便でしょう。
このスマホに変わるデバイスが、VRゴーグル、ARグラスになります。Facebookから社名変更したMetaや、Appleも開発を進めています。
ここにAppleがいることは重要です。ユーザビリティに富んだ製品を打ち出してくる可能性が高く、iPhone並みの衝撃の製品がリリースされれば、一気にメタバースは広がります。
iPhoneの歴史から考えると、3世代あたりまではまだマイノリティだっと記憶がありますから、VR関連のデバイスも、初期からの改良が3回ほどあった段階で、一気広がりそうです。
メタバースの本格化は、デバイスの進化に依存しています。
まとめ
WEB3の世界について書きました。
現段階では、イメージできないこともありますが、確実にくる未来です。
WEB3を意識して生活してみましょう。
少し先を見ることができれば、大きく先手を打つことができるでしょう。